動物病院コラム
2016年2月11日 木曜日
アレルギーのお話
相変わらず寒い日が続いておりますね、暦の上では立春を迎えました。
春も、もうそろそろ!となると、気になってくるのが "花粉" という方も中にはいらっしゃるのでは無いでしょうか?
花粉症は、植物の花粉を体が異物 (自分とは違う物、違う細胞) と認識して抗体 (異物を攻撃する免疫物質) を産生し、それを合図に肥満細胞 (免疫を担う細胞) がヒスタミン (細胞を刺激する化学伝達物質) を放出する事によって起こるアレルギー反応です。
ヒスタミンは毛細血管を充血させ粘膜が腫れ上がり(鼻づまりの原因)、組織に炎症を起こします(鼻水の原因)。
そうです!このヒスタミンにより、花粉症の諸症状が引き起こされるのです。
市販の風邪薬にも含まれる、 "抗ヒスタミン剤" という言葉を聞いたり見たりしたことがあるのではないでしょうか?
これにより、先に述べた鼻水や鼻づまりなどの諸症状が緩和されます。
ちなみに、風邪薬を飲んだ時は車の運転を控えるよう注意書きがありますが、それは、この"抗ヒスタミン剤"を服用すると副作用である「眠気」が出てしまうからでもあります。
実はつい先日、下の写真のような症状の患者さんを診ました。目の周りのまぶたが腫れて紅くなっており、痒みもあるとのこと。
皮膚の検査をしても細菌や糸状菌(皮膚のカビ)は見つかりませんでした。
発症している場所や状況からアレルギーを疑い、過剰に反応している免疫を抑える注射をしました。
注射の翌々日には紅みも痒みも引き始め、注射の副作用もなく、4日後にはすっかり良くなったとのこと。
綺麗になった写真がこちら。
治療前は自分で搔いて血がにじみ出ていたことも...
今では痒がる姿はほぼほぼ無いとのことです!綺麗な顔が戻ってほんとうに良かったです。
自分を疫(疫;病気の事)から免れるために働くはずの "免疫" も、その反応が過剰だったり間違った方向へ向かうと病気と一緒ですね。
人も動物も上手に自分の体と付き合っていきたいものです。
獣医師 新垣
春も、もうそろそろ!となると、気になってくるのが "花粉" という方も中にはいらっしゃるのでは無いでしょうか?
花粉症は、植物の花粉を体が異物 (自分とは違う物、違う細胞) と認識して抗体 (異物を攻撃する免疫物質) を産生し、それを合図に肥満細胞 (免疫を担う細胞) がヒスタミン (細胞を刺激する化学伝達物質) を放出する事によって起こるアレルギー反応です。
ヒスタミンは毛細血管を充血させ粘膜が腫れ上がり(鼻づまりの原因)、組織に炎症を起こします(鼻水の原因)。
そうです!このヒスタミンにより、花粉症の諸症状が引き起こされるのです。
市販の風邪薬にも含まれる、 "抗ヒスタミン剤" という言葉を聞いたり見たりしたことがあるのではないでしょうか?
これにより、先に述べた鼻水や鼻づまりなどの諸症状が緩和されます。
ちなみに、風邪薬を飲んだ時は車の運転を控えるよう注意書きがありますが、それは、この"抗ヒスタミン剤"を服用すると副作用である「眠気」が出てしまうからでもあります。
実はつい先日、下の写真のような症状の患者さんを診ました。目の周りのまぶたが腫れて紅くなっており、痒みもあるとのこと。
皮膚の検査をしても細菌や糸状菌(皮膚のカビ)は見つかりませんでした。
発症している場所や状況からアレルギーを疑い、過剰に反応している免疫を抑える注射をしました。
注射の翌々日には紅みも痒みも引き始め、注射の副作用もなく、4日後にはすっかり良くなったとのこと。
綺麗になった写真がこちら。
治療前は自分で搔いて血がにじみ出ていたことも...
今では痒がる姿はほぼほぼ無いとのことです!綺麗な顔が戻ってほんとうに良かったです。
自分を疫(疫;病気の事)から免れるために働くはずの "免疫" も、その反応が過剰だったり間違った方向へ向かうと病気と一緒ですね。
人も動物も上手に自分の体と付き合っていきたいものです。
獣医師 新垣
投稿者 香椎ペットクリニック