動物病院コラム

2016年5月 7日 土曜日

動物の関節痛について

ワンちゃんやネコちゃんにも、人間と同様、
加齢と共に関節に痛みが生じてくることがあります。

動物はもともと痛みに強いため、
初期の段階ではなかなか症状が出にくいのです。
なので、症状が出ている段階では、
かなり病状が進んでいることも少なくありません。

歩き方に異常があればすぐに気づく事ができますが、
以下の場合はいかがでしょうか?

・寝起きの動きが緩慢になってきた
・高いところ(ソファやキャットタワーなど)に登れないor躊躇する。
・毛づくろいをあまりしなくなった
・抱っこするのを嫌がるor怒る。
・お散歩の途中で歩かなくなる。

以上の場合、膝や股関節をはじめ、背骨などあらゆる関節に
痛みが生じている可能性があります。




このレントゲン写真はワンちゃんの骨盤です。
白矢印が指す尖った構造物は、
股関節の周辺に形成された骨棘(こつきょく)です。
これが股関節周辺に形成されるということは、
股関節に異常が生じているということです。

このワンちゃんは、ほとんど症状はでていません。
ですが、レントゲンを撮る事で異常を早期発見できます。

また、このような異常がみられた場合は、
関節の痛みに対する鎮痛・消炎が大事になってきます。

現在では鎮痛剤だけでなく、効果の高いサプリメントも出ています。
10歳を越えたワンちゃん、ネコちゃんのオーナー様は、
レントゲン検査を含め、当院にお気軽にご相談ください。

獣医師:河野





投稿者 香椎ペットクリニック

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