動物病院コラム

2018年6月27日 水曜日

CT検査vol.12

今回は耳道内が異常な症例を紹介したいと思います。





上の2枚のCT画像は頭部を水平に切ったものの断面図です。
1枚目の画像は上顎の歯が生えている部分より上側のラインの、
2枚目の画像は大体上顎の歯が生えているラインの水平断面図です。
2枚の画像を見てどの部分がおかしいかわかりますか?



赤線で沿った部分が反対側の青線で沿った部分より大きくなっており、
内側に何か溜まってる様にみえますね。

これは鼓室胞という耳の中の鼓膜より奥の部分の構造の異常です。

普通は青線で沿った鼓室胞のように中の部分が黒く抜けて何もない状態なのですが、
赤い線の方は中に液体か何かが溜まってる様にみえます。

ただ鼓室胞に液体が溜まっているだけなら中耳炎などでよく見られますが、
これは鼓室胞の骨ごと大きく拡大しています。

外科の専門の先生が診ても、
こんなに鼓室胞の骨が拡大しているのは、かなり珍しい症例らしいのです。

珍しい症例なので、手術方法がどういったもので、どういう経過をたどったか、
機会があればまたこの症例を紹介したいと思います。



獣医師 木場

投稿者 香椎ペットクリニック