動物病院コラム

2019年1月26日 土曜日

雄の尿道結石

犬猫に共通して言える事ですが、

雄の尿道は長く、膀胱から遠ざかるほどどんどん細くなります。

そんな雄に膀胱結石ができて、尿道に流れた時には、

雌に比べて高確率で詰まってしまいます。

その場合は、尿道カテーテルなどを用いてなんとか膀胱に押し戻し、

膀胱切開をして結石を取り除きます。

直接尿道を切開して結石を取り出す方法もありますが、

術後の尿道の狭窄が問題となることがあるので、

お腹を開けなければならないのですが、できれば膀胱切開をしたいところです。

写真をご覧ください。



雄のわんちゃんのペニスです。

この子は、度重なる尿道結石に伴う尿道狭窄により、

いよいよ排尿に支障が出てきたため、

矢印の場所に新たに尿の出口を開設しました。

もともと陰のうがあった場所です。

この位置の尿道になると随分太いので、

仮にまた膀胱結石ができたとしても、

詰まる可能性はうんと低くなります。

もちろん、手術しないで済むのが一番ですので、

結石予防が一番大事なことですが、

予防が難しい結石があることも事実です。

膀胱結石は犬猫共に、日常の診療でよく遭遇する疾患です。

エコー検査、尿検査など、負担のかからない検査で

ある程度わかりますので、お気軽にお申し付けください。


獣医師 河野

投稿者 香椎ペットクリニック