動物病院コラム
2019年2月11日 月曜日
歯の異常
食事中に口を痛がって、食事が食べづらそうとの稟告で診察に来られたあるワンちゃん。
口を見てみると、上の顎にある前歯が正常とは違う方向に向いており、それが口腔粘膜に刺さるように当たっていました。
軽度の歯石が付着しており、口内炎も認められました。
この前歯は幼い時からあったそうですが、最近になって粘膜に当たっていることに気付いたそうです。
上向きの歯と唇の裏側に陥没した部分がわかるかと思います。
これが左右両側に発生していました。
この陥没部の痛みなのか、口内炎の痛みからかはわかりませんが、
後日、歯石除去と抜歯を行うことになりました。
手術時に撮ったレントゲン写真がこちらです
犬歯より前にある歯は切歯と呼ばれ、モノを捕まえたり、噛み切る役目になります。
全部で3対(6本)ありますが、一番外側の第3切歯の先端が他と違う方向に向いています。
これは歯が軸回転をしていて、先端が180度近く回転した状態でした。
わかりやすく説明すると下の2枚の写真の状態です。
上が正常、下が軸回転させたものです。
このように歯先が上に向かっていて、これが粘膜に当たっていたのです。
あまり見られる症例ではありませんが、歯並びに問題ある子は少なくありません。
歯磨きの時など、歯のチェックも行いましょう。
獣医師 高木
口を見てみると、上の顎にある前歯が正常とは違う方向に向いており、それが口腔粘膜に刺さるように当たっていました。
軽度の歯石が付着しており、口内炎も認められました。
この前歯は幼い時からあったそうですが、最近になって粘膜に当たっていることに気付いたそうです。
上向きの歯と唇の裏側に陥没した部分がわかるかと思います。
これが左右両側に発生していました。
この陥没部の痛みなのか、口内炎の痛みからかはわかりませんが、
後日、歯石除去と抜歯を行うことになりました。
手術時に撮ったレントゲン写真がこちらです
犬歯より前にある歯は切歯と呼ばれ、モノを捕まえたり、噛み切る役目になります。
全部で3対(6本)ありますが、一番外側の第3切歯の先端が他と違う方向に向いています。
これは歯が軸回転をしていて、先端が180度近く回転した状態でした。
わかりやすく説明すると下の2枚の写真の状態です。
上が正常、下が軸回転させたものです。
このように歯先が上に向かっていて、これが粘膜に当たっていたのです。
あまり見られる症例ではありませんが、歯並びに問題ある子は少なくありません。
歯磨きの時など、歯のチェックも行いましょう。
獣医師 高木
投稿者 香椎ペットクリニック