動物病院コラム
2019年11月 2日 土曜日
消化管内異物
消化管内異物
前回は胃内異物をご紹介しましたが、今回は胃以外の異物の症例をご紹介しようと思います。
まずはこちらのレントゲン画像です。
左側が頭で右側がお腹です。
青矢印が心臓、赤矢印が胃になります。
問題は緑矢印です。この辺りは肺や気管支があります。空気はレントゲンでは黒くうつりますので通常は黒くなりますが、大きな白い陰影が認められます。
そこで内視鏡の出番です。
実際に内視鏡を使用して食道を覗いてみました。
すると.........
飼い主様よりおやつの盗み食いの後より具合が悪くなったと聞いておりましたので、この時は胃に押し込んで事なきを得ました。
食道の異物があった部分はかなり炎症がおきていました。
こういった事が原因で異物が無くなったあとも食道炎や食道狭窄などが続発することがあるので注意が必要です。
次の症例です。
一見すると特に何も無いようにみえますが、矢印の部分に閉塞像が認められます。
そこで、特殊な器具を用いて撮影したレントゲン画像がこちらです。
他の部分と比べて明らかに太くなっている箇所が分かるかと思います。
実際に開腹して消化管から摘出したものがこちらです。
動物は本当に色々なものを丸呑みしてしまいます。
そういった物が届く範囲に無ければこういった事にはならないので予防に努めて頂ければ幸いです。
獣医師 永松
前回は胃内異物をご紹介しましたが、今回は胃以外の異物の症例をご紹介しようと思います。
まずはこちらのレントゲン画像です。
左側が頭で右側がお腹です。
青矢印が心臓、赤矢印が胃になります。
問題は緑矢印です。この辺りは肺や気管支があります。空気はレントゲンでは黒くうつりますので通常は黒くなりますが、大きな白い陰影が認められます。
そこで内視鏡の出番です。
実際に内視鏡を使用して食道を覗いてみました。
すると.........
飼い主様よりおやつの盗み食いの後より具合が悪くなったと聞いておりましたので、この時は胃に押し込んで事なきを得ました。
食道の異物があった部分はかなり炎症がおきていました。
こういった事が原因で異物が無くなったあとも食道炎や食道狭窄などが続発することがあるので注意が必要です。
次の症例です。
一見すると特に何も無いようにみえますが、矢印の部分に閉塞像が認められます。
そこで、特殊な器具を用いて撮影したレントゲン画像がこちらです。
他の部分と比べて明らかに太くなっている箇所が分かるかと思います。
実際に開腹して消化管から摘出したものがこちらです。
動物は本当に色々なものを丸呑みしてしまいます。
そういった物が届く範囲に無ければこういった事にはならないので予防に努めて頂ければ幸いです。
獣医師 永松
投稿者 香椎ペットクリニック