動物病院コラム
2020年4月25日 土曜日
CT検査vol.27
今回は肝臓腫瘍の猫の症例を紹介いたします。
この症例の猫は超音波検査で肝臓に大きな腫瘍が見つかりました。
超音波検査では、ある程度の腫瘍の形や大きさは確認できたのですが、手術が適応かどうかを把握するためにCT検査を実施しました。
赤丸で囲った部分が肝臓腫瘍です。
次の画像は違う角度の画像です。
2枚の画像を見ると、どうやらこの腫瘍は肝臓から有茎状に発生しているのが確認できます。
大きな血管に腫瘍が入り込んでもいなさそうですし、上の画像の青線で沿った部分を切り落とせば上手く腫瘍を切除できそうです。
この症例では大丈夫そうですが、肝臓の広い範囲に腫瘍が発生してしまった場合で、腫瘍を肝臓ごと切除する際に肝臓の6割以上を切除してしまうと、術後に肝機能の異常が生じてしまう場合があります。
なので、術前のCT検査は手術方式や術後管理を把握する上で重要になってくると思います。
獣医師 木場
この症例の猫は超音波検査で肝臓に大きな腫瘍が見つかりました。
超音波検査では、ある程度の腫瘍の形や大きさは確認できたのですが、手術が適応かどうかを把握するためにCT検査を実施しました。
赤丸で囲った部分が肝臓腫瘍です。
次の画像は違う角度の画像です。
2枚の画像を見ると、どうやらこの腫瘍は肝臓から有茎状に発生しているのが確認できます。
大きな血管に腫瘍が入り込んでもいなさそうですし、上の画像の青線で沿った部分を切り落とせば上手く腫瘍を切除できそうです。
この症例では大丈夫そうですが、肝臓の広い範囲に腫瘍が発生してしまった場合で、腫瘍を肝臓ごと切除する際に肝臓の6割以上を切除してしまうと、術後に肝機能の異常が生じてしまう場合があります。
なので、術前のCT検査は手術方式や術後管理を把握する上で重要になってくると思います。
獣医師 木場
投稿者 香椎ペットクリニック