動物病院コラム
2021年2月 7日 日曜日
猫の便秘
今回は猫の便秘についてお話します。
便秘とは排便回数の減少、宿便の停滞、しぶりをともなう排便困難など、体外に排出すべき糞便を排出することが難しくなっている状態です。
具体的に何日でないと便秘なのかという定義はありませんが、上記の症状が指標になってきます。
便が体外に排出できない状況が続く=老廃物が体内にとどまっているということなのでどんどん具合が悪くなってしまうため早急な対応が必要です。
便秘の原因は多岐にわたります。
体内の構造異常(交通事故による骨盤狭窄、腫瘍などによる通過障害など)や機能異常(消化器の蠕動運動の低下、水分吸収の増加など)が挙げられます。
便秘の治療は摘便と再発防止の2つがメインとなります。
摘便とは排出できなくなった便を体外に出してあげることです。
ぬるま湯等を浣腸して便を柔らかくした上で肛門に指や採便棒などを入れて便を摘出します。
状況によっては鎮静剤などを併用する場合もあります。
再発防止には繊維質の多いフードおよび下剤を用いることが多いです。
症例によってはフードのみで管理できることもあれば、フードとお薬を併用しても症状を繰り返してしまう場合もあります。
ここで実際の症例をご紹介いたします。
上記は便秘の猫のレントゲン画像です。赤線で囲んだところに宿便の停滞が認められております。この猫は5日間排便がなく、食欲不振、嘔吐などの症状も認められておりました。
そこで浣腸の処置を実施したところ、、、
宿便がスッキリ無くなってくれました。
残念ながらこの猫は繊維質の多いフードを食べてくれないので便を柔らかくする下剤を処方して経過を見てもらっています。
少しでも便の出が悪いと感じた場合は早めにご相談いただければと思います。
獣医師;永松
便秘とは排便回数の減少、宿便の停滞、しぶりをともなう排便困難など、体外に排出すべき糞便を排出することが難しくなっている状態です。
具体的に何日でないと便秘なのかという定義はありませんが、上記の症状が指標になってきます。
便が体外に排出できない状況が続く=老廃物が体内にとどまっているということなのでどんどん具合が悪くなってしまうため早急な対応が必要です。
便秘の原因は多岐にわたります。
体内の構造異常(交通事故による骨盤狭窄、腫瘍などによる通過障害など)や機能異常(消化器の蠕動運動の低下、水分吸収の増加など)が挙げられます。
便秘の治療は摘便と再発防止の2つがメインとなります。
摘便とは排出できなくなった便を体外に出してあげることです。
ぬるま湯等を浣腸して便を柔らかくした上で肛門に指や採便棒などを入れて便を摘出します。
状況によっては鎮静剤などを併用する場合もあります。
再発防止には繊維質の多いフードおよび下剤を用いることが多いです。
症例によってはフードのみで管理できることもあれば、フードとお薬を併用しても症状を繰り返してしまう場合もあります。
ここで実際の症例をご紹介いたします。
上記は便秘の猫のレントゲン画像です。赤線で囲んだところに宿便の停滞が認められております。この猫は5日間排便がなく、食欲不振、嘔吐などの症状も認められておりました。
そこで浣腸の処置を実施したところ、、、
宿便がスッキリ無くなってくれました。
残念ながらこの猫は繊維質の多いフードを食べてくれないので便を柔らかくする下剤を処方して経過を見てもらっています。
少しでも便の出が悪いと感じた場合は早めにご相談いただければと思います。
獣医師;永松
投稿者 香椎ペットクリニック