動物病院コラム

2021年7月13日 火曜日

ジェネラリストとスペシャリスト

ジェネラリストとは、広範囲にわたる知識を持つ人のこと。
スペシャリストとは、特定分野の知識や技能を深め資格や特殊技術を持つ人のこと。

今年の3月、自分自身が副鼻腔炎の手術を受けました。
執刀は、耳鼻科の専門医の先生です。
初診、術前の説明、術後の経過など、流石のスペシャリストです。
全て納得の内容でした。

それに対し私は、ジェネラリストです。
内科、外科、皮膚科、消化器科、呼吸器科、腫瘍科、耳鼻科、眼科、産科などかなり多岐にわたります。
よく言われます。
「獣医さんは全部見ないといけないから大変よね」と。
はい、大変です。
大変というか、無理なんです(笑)。
限りなく広く浅く、でも無理なんです。
無理なのはわかっているんですが、
そんな中でも人生という短い時間の中で、
少しでも多くのことを学んでいく姿勢が必要です。
しかし、頑張って学んで行っても、
それらの知識は日々アップデートされます。
新しい知識だけでなく、すでに得た知識のアップデートが必要なんです!
加齢とともに記憶力も衰え、
憶えるより忘れる量が多いんじゃないかとたまに思う日がありますが(笑)。

幸い、当院では電子カルテが導入されているので、
過去の症例を振り返ることが簡単にできます。
うまくいった治療がなぜうまくいったか。
うまくいかなかった治療がなぜうまくいかなかったか。
似たような症例は他にないか。
など、検索、検証するには非常に便利なツールです。

また、当院では皮膚科、外科、画像診断科の各専門医と連携しており、
ジェネラリストである私たちでは対応が難しい症例の診断、治療をお願いしています。
ここで、「私たちでは対応が難しいかどうか」の判断を見誤らないスキルは常に必要です。

動物病院は、人のように専門分野化されるのはまだまだ先の話でしょう。
少なくとも私が生きている間は、ジェネラリストとしての努力が必要そうです。
もちろん、得意な分野、興味のある分野はあります。
が、それだけに傾倒していては、日常の診療のトータル力は下がってしまいます。
全体を見渡し、客観的な判断ができるジェネラリストとして、今後も邁進したいと思います。

獣医師;河野







投稿者 香椎ペットクリニック

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