動物病院コラム

2021年5月30日 日曜日

CT検査vol.36

今回はまた、誤食してしまった症例のCT画像を紹介していきます。

何を食べてしまったかというと、なんと釣り針です。
どうやら海岸の散歩中に食べてしまったようです。


画像をみていきましょう。







どこに釣り針があるかわかりますか?

釣り針は胃の方まではいかず、途中の食道に引っかかっておりました。

気管や血管などの損傷はなかったのが、不幸中の幸いでした。

最初は内視鏡にて摘出を試みましたが、針先が食道を貫通していたため、引っ張り出すことができず、開胸手術を行って摘出しました。

食べてしまったものは小さいですが、鋭利なものだと今回のように開胸手術になったり、回腹手術になってしまいます。

犬や猫は、ふとした時に色々なものを誤食してしまうことがあるので、危険なものを食べてしまわないように気をつけましょう。


獣医師  木場

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

2021年5月17日 月曜日

高齢猫の視覚喪失

ある日突然、眼が見えていないかもとの稟告で猫が来院されました。こ
の子は18歳とご高齢で、慢性腎不全で定期的に検査を行っていました。
いつもと違い、瞳孔は開きっぱなしで、目の前にあるものに視線を合わせることはありませんでした。

眼の詳しい検査を行いましたが、結膜の充血はなく、眼圧は正常。
しかし眼の奥がやや赤く見えていました。
その後、眼底検査、眼内超音波検査、血圧測定を行いました。
検査の結果、高血圧、眼底出血、網膜剥離と診断いたしました。

こちらが正常の眼底写真です。


そして、こちらが網膜剥離を起こした眼底写真です。


左下にダイヤの形をした部分が視神経乳頭で、その周囲は全て胞状に剥離した状態です。

この子は全身性の高血圧によって眼内の血管が障害されることにより、眼底出血や網膜剥離を起こしていました。
全身性高血圧症になる原因は多々ありますが、自分たちが良く遭遇するのは、慢性腎臓病の治療を行っている症例です。
視覚障害が起きて高いところへの昇り降りをしなくなったり、行動範囲が狭くなったりしても、「もう高齢だから」と思い込み、発見が遅くなることもあるようです。
治療は血圧を下げるお薬を服用していきます。
軽症のものでは視力が改善することが多いですが、発症から経過が長いと視力の回復が望めなくなるかも知れません。

高齢猫で眼がおかしいかなと感じたら、まずは受診を検討してください。

獣医師 高木

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

2021年5月 5日 水曜日

徒然なるままに

書いてみたいと思います。
暇というわけではないのですが(笑)。

先日、雁の巣レクレーションセンターに行くことがありまして。
4月だというのに、蝉の鳴き声がするんですね。
私、知らなかったのです。
春蝉という存在を。
wikipediaによると、
「マツ林に生息する小型のセミで、和名通り春に成虫が発生する。晩春や初夏を表す季語「松蝉」(まつぜみ)はハルゼミを指す。」とのことです。
まだまだ知らないことがいっぱいあるんだなぁ、と。
松林に近づいてみたんですが、その姿を直接見ることはできませんでした。
翌週行った時には、鳴き声もしませんでした。
儚いものです。
絶滅危惧種指定されてるみたいです。

儚いで言うと、、、若い頃によく聞いた音楽のミュージシャンの訃報をよく目にします。
ドラマーのPONTAさん、キーボーディストの和泉宏隆さん、ギタリストの和田アキラさんなど。。。
そりゃそうですよね、かれこれ30年くらい経ってるんですから。
上記ミュージシャンのプレイを、今でも車で爆音で聴くこともしばしば。
時の流れを感じずにはいられません。
命と時間は、脈々と、刻々と、紡がれていきます。

命といえば、、、3月に人生初の全身麻酔を経験しました。
動物達には無数に全身麻酔を施していたのに(笑)。
全身麻酔ですが、導入薬を注射された時に全身の血管がふわっと温かい感覚があった以降、全く記憶にございません(笑)。
気づいたら車椅子で入院室に移動していました。
なので、手術や麻酔に関しては全く憶えてないので、怖さも何もありません。
どんな手術をしたかと言うと、副鼻腔炎に対するものです。
詳細は割愛しますが、術後3日間の出血と発熱と口呼吸(ガーゼが鼻に詰められているため)、これは辛かったです。
そんな中、看護師さん達が心配してくれて、色々優しくケアしてくれました。
術後は、症状はかなり改善しQOLは上昇、満足していますが、この手術は2度と受けたくないです(笑)。

私の仕事には、動物達に全身麻酔をかけ、手術を施すことも多いです。
術後の管理は主に動物看護師さん達にお願いしています。
獣医師は手術や処置を行いますが、その後のケアをしてくれるのは動物看護師さんです。
入院中に不安な気持ちになっている動物達に、優しく声をかけ続けるのも、動物看護師さんです。
動物看護師さんがいるから、外来や手術に専念できるのです。
感謝しかありません。

徒然なるままに書いてみましたが、いつも症例報告が多いので、たまには良いでしょう(笑)。

獣医師;河野





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