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子宮蓄膿症

避妊手術をしていない雌犬に起こる病気で、子宮の中に膿が溜まってしまった状態が「子宮蓄膿症」です。

子宮蓄膿症になりやすい年齢と症状

子宮蓄膿症になりやすい年齢と症状

主に中高年齢(7・8歳頃)以上の雌犬に起こり、発情からおおよそ1〜2ヶ月以内に多く見られます。
発情期後に子宮頸管(けいかん)が閉じるために子宮内部で細菌が増殖して、膿がたまってしまうのです。
重度になると血液の中にも菌が入り、全身に菌が広がり死に至る危険性もあります。
水を良く飲む、動きたがらない、尿の量が増える、外陰部が腫れる、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状がみられぐったりしていると、この病気が疑われます。

子宮蓄膿症の治療・手術内容

子宮蓄膿症の治療・手術内容

手術によって、膿が溜まった子宮と卵巣を摘出します。
発病早期に手術が行われればほとんど助かりますが、遅ければ命を落とす危険性もあります。
ですから、発見次第、すぐに手術が必要となります。症状が出たあとの場合、手術が1日遅れるだけでかなり悪化しますので対応には注意が必要です。

子宮蓄膿症の術後のケアについて

術後は慎重な体調管理が必要となるため、1週間ほどの入院が必要になります。

子宮蓄膿症にならないために

子宮蓄膿症で命を落とす危険性を避けるためにも、繁殖を行わない場合は、適切な時期で避妊手術を行うことが予防の1つの方法です。
もし罹患したとしても、元気や食欲の低下、陰部からの膿の排液などに早期に気づき、なるべく早く来院していただくことが生存につながります。