動物病院コラム

2016年3月28日 月曜日

肥満に注意!

フード会社さんから良い模型をいただきました。



診察のときによく話題にあがるのが体重についてです。
足腰を悪くしたり、心臓に負担をかけたり、糖尿病のリスクもあがります。
手術の際も太っていると大変です。

基本的に日本の犬猫は太り気味です。
運動量が少ない訳ではなく、食べ過ぎによる肥満の場合が多いです。
ダイエット用フードもサンプルがありますので、気になる方は一度相談されてみてください。

模型は待合室においてありますので、一度触ってみてはいかがでしょうか。

獣医師 阿達

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

2016年3月 8日 火曜日

椎間板ヘルニア

『ヘルニア』という単語はよく聞く言葉かと思います。
ペット達で遭遇するヘルニアとしては、椎間板ヘルニア、臍ヘルニア、鼠径ヘルニア、会陰ヘルニア、横隔膜ヘルニア等たくさんありますが、今回は椎間板ヘルニアのお話をしようと思います。

 椎間板ヘルニアとは、脊椎(背骨)の間にある椎間板という結合組織が外力などにより突出して、脊髄を圧迫して痛みや麻痺を起こす病気です。

 椎間板ヘルニアは脊椎で起こる病気ですので、胸や腰が多いと思われますが首でも見られます。症状として軽い痛みだけの軽度から、麻痺にまで至る重度と様々です。

 治療は内科的治療と外科的治療があり、臨床症状(発症時期、麻痺の程度など)とMRI検査やCT検査などの画像検査結果を踏まえて治療方針を選択します。



 この写真は椎間板ヘルニア症例のMRI画像です。腰の骨(腰椎)の1番目と2番目の間と2番目と3番目の間、2カ所にヘルニアが認められます(青矢印)
 写真中央の帯状になった部分が脊髄で、矢印の真下で帯が絞られたように見えるかと思います。これが脊髄が圧迫を受けている状態です。
 この症例は後脚が麻痺した状態での来院でした。MRI検査を行い脊髄の圧迫を確認できましたので、すぐに手術を行いました。現在は元気に歩けるようになっています。

 椎間板ヘルニアは進行性の疾患でもあります。腰がちょっと痛そうかな?ぐらいの軽症が、数時間後には腰が立たないということも珍しくありません。
 もし椎間板ヘルニアを疑うことがあれば、まず第一に絶対安静!を行ってください。とにかく動かさないことが重要です。麻痺が見られる状況なら病院にすぐに連絡をしてください。

 犬種によってはミニチュアダックスやコーギー、ビーグルなどが好発犬種として有名ですが、肥満体型は発症しやすい要因になりますので、太っているワンちゃんはダイエットを頑張りましょう。

獣医師 高木

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

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