動物病院コラム

2020年6月28日 日曜日

ぽんずちゃんの成長記録①

前回紹介した、我が家の愛犬ぽんずちゃんの近況を報告させて頂きます。

最近はしつけを頑張っており、おすわり→お手→おかわり→ふせの流れで覚えてくれました。

何気ない時はリアクションが遅くイヤイヤ実行していますが、ご飯の時に指示をするととんでもない速さで反応します。(笑)

そんなぽんずちゃんですが、生後5か月と少しで手術を経験しております。

避妊手術と鼠径ヘルニア整復の手術です。

初回発情前に避妊することで将来的な乳腺腫瘍をほぼ100%予防できることが知られており、また子宮の病気の予防にもつながるためこのくらいの時期に手術をしてます。

鼠径ヘルニアとは、足のつけ根(鼠径部)の隙間からお腹の中の脂肪や腸管、膀胱などの臓器が飛び出してしまう病気です。

先天性のことが多く、隙間の部分で消化管や膀胱が詰まってしまい重症化することもあります。

幸いぽんずちゃんの場合は軽度の脂肪の脱出のみでしたので、脂肪をお腹の中に戻して隙間を縫合して終了です。

稀に再発することもありますが、現在のところ経過は良好です。

我が家の犬だけでなく診察にいらっしゃる動物たちに関しても、なるべく早期に異常を発見し対処できるように心がけたいと思います。

写真は野良ネコに興味津々のぽんずちゃんです。(笑)


獣医師;永松

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

2020年6月16日 火曜日

CT検査vol.28

今回はCT検査をしておいて良かったなと思った症例を紹介いたします。

紹介する症例の子はもともと、身体を痛がるとのことで来院されましたが、触診では腰や足などを触っても痛がる様子はありませんでした。

ただ、顔の方を触ると痛いのか触ると怒って噛みにくる感じでした。

よく診ると、歯石がかなりついており、口の中の炎症が酷くて痛みがあるのかな?とこの時は思っていました。

なので、おそらく抜歯もあるであろう歯科処置をすすめて処置をすることになりました。
同時にCT検査もすすめたところ、了承も得られたので歯科処置前に撮影しました。






CT画像をみて驚きました。
右の顎が折れてる...(赤い線が骨折している部分です)
だから、顔触ると怒っていたのかあ。

歯もかなり悪かったので、歯根膿瘍がひどく顎の骨が溶けて薄くなっているところに衝撃が加わり折れたのだと思われます。

正直、よく顎が骨折している状態でご飯食べれていたなあと思いました。笑

今回は歯科処置前にCT検査をして良かったと思います。
折れてしまうくらい顎の骨が脆くなっていたのがわかっていたので、いつもより慎重に歯科処置を行うことができました。
下手をすると、抜歯の際に顎をまた骨折させてしまう危険性がありましたので。

みなさんが飼われてる犬や猫も、口の中の炎症が酷くなる前にに定期的にスケーリングをして行きましょう。
たかが歯、されど歯です!



獣医師 木場

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

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