動物病院コラム

2020年2月24日 月曜日

CT検査vol.24

今回は、異物を誤食してしまった症例でレントゲンの画像と一緒にCT画像を紹介していきたいと思います。



まず最初にレントゲンの画像からみていきましょう。







誤食したものわかりますか?

正直まったくわかりません。笑



異物を本当に食べているのかを疑ってしまうと思います。



ただ、今回は確実にオーナーの手から異物を飲み込んだとのことだったので、CT検査で確認しました。







何を誤食してしまったかわかりますか?



食道に長い棒状のものがあるのが、確認できたと思います。







赤い線でなぞった部分の白い線が異物です。

どうやら、竹串をオーナーの手から飲み込んでしまったようです。



CT検査後にそのまま内視鏡にて、無事に取り出すことができました。



異物を除去した後に食道を確認しましたが、幸い出血等もなく食道は大丈夫そうでした。



本当に良く飲み込めたなと驚きました。笑



動物は色々なものを口にしてしまいますので、みなさんも飼われている動物が変なものを食べてしまわないように気をつけましょう。



獣医師 木場

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

2020年2月 8日 土曜日

眼の写真

以前にもこのコラムでお話がありましたが、
ここ最近のスマホの進化が素晴らしく、
写真の綺麗さは言うまでもありません。

電子カルテの性格上、画像も保存することが可能ですので、
スタッフの情報の共有ツールとして画像データは重要です。

眼科診療において、
充血や目ヤニ、涙の状況、
瞼や眼周囲の状態を文章で伝えるのは難しい部分があり、
またイラストでもちょっと厳しいかと思います。
眼の状態をより正確に伝えるには、写真を活用するのがとても有用です。
写真は以前から撮影しておりましたが、
一眼レフを準備しなければいけないとか、
現像して写真をカルテに貼付する等、
作業としては少々煩雑に感じていました。

ところが、現在はスマホで手軽に撮影! 
ケーブルつないでパソコンに簡単取り込み!
と、かなり手軽になってきました。
ただ眼の表面は微細な変化もあるので、
可能な限り拡大した写真も必要な時があります。






こちらはスマホに取り付ける接写レンズのキットです。
ともに価格は1000円前後と思ったよりは高くありません。
スマホカメラの接写機能も優秀ですが、
この取り付けレンズもなかなかのアイテムです。

左の方はレンズのみ、右の方はライト付きになります。
このライトは自撮り用のライトで、明るさも3段階変えられます。







上の写真がレンズのみで遠くからライトを照らしています。
下の写真がライト付きレンズでの撮影したものです。
接写レンズを使用するときはかなり接近するので、
撮影時にはどうしてもスマホ自体で影を作ってしまい、
光がうまく眼球に当たりませんでした。
それでライト付きを試してみたのですが、
眼の中央にある白い点の集まりがより鮮明に見えていました。
しかし、ライトが当たる位置が一部分なので、完璧な写真とは言えません。



少しでも綺麗な写真を撮影して、
より良い診断・治療に繋げられるよう努力しています。
何かいい方法をご存じの方がいれば、お声かけください。



獣医師 高木

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL

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