動物病院コラム
2017年4月18日 火曜日
外耳炎の外科的治療法
外耳炎は、特にこれからの季節に発症しやすい病気の一つです。
軽度のものならば、耳道の洗浄や点耳薬で治療が可能ですが、
重度のものになると、耳道が腫れあがったりポリープができてしまったり、
通常の外用薬での治療が困難なものもあります。
内科治療で治るにこしたことはないのですが、
残念ながらそれでは治らない症例もあります。
その場合は外科的にアプローチしなければなりません。
下の画像をご覧下さい。
これは、ワンちゃんの耳の穴を一部切除する手術をした後の写真です。
白の↑が指しているところが耳の穴です。
ワンちゃんの耳の穴は人間と違い、L字型に曲がっています。
なので、普通にのぞき込んでも鼓膜は見えません。
この手術を行う事で、L字の縦の部分が無くなるので、
人間と同じような耳の構造になります。
下の↑で囲んだ部分が、本来は耳の穴で隠れている部分です。
この手術を行うことで、狭くなった耳の穴の通気がよくなり、
お薬も良く浸透するようになります。
そうすれば、このワンちゃんは痒みや痛みから解放され、
生活の質がグンとあがります。
前述しましたが、これから梅雨や夏場と、高温多湿の時期がやってきます。
そうすると皮膚やお耳のトラブルが増えてきます。
外耳炎に気づかずに夏を過ごし、秋冬あたりにひどくなって来院するケースも
少なくありません。
外耳炎になると、耳を掻いたり頭を振ったりするしぐさが増えてきますので、
そんなときは早めに診察を受けましょう。
お気軽にご相談ください。
獣医師;河野
軽度のものならば、耳道の洗浄や点耳薬で治療が可能ですが、
重度のものになると、耳道が腫れあがったりポリープができてしまったり、
通常の外用薬での治療が困難なものもあります。
内科治療で治るにこしたことはないのですが、
残念ながらそれでは治らない症例もあります。
その場合は外科的にアプローチしなければなりません。
下の画像をご覧下さい。
これは、ワンちゃんの耳の穴を一部切除する手術をした後の写真です。
白の↑が指しているところが耳の穴です。
ワンちゃんの耳の穴は人間と違い、L字型に曲がっています。
なので、普通にのぞき込んでも鼓膜は見えません。
この手術を行う事で、L字の縦の部分が無くなるので、
人間と同じような耳の構造になります。
下の↑で囲んだ部分が、本来は耳の穴で隠れている部分です。
この手術を行うことで、狭くなった耳の穴の通気がよくなり、
お薬も良く浸透するようになります。
そうすれば、このワンちゃんは痒みや痛みから解放され、
生活の質がグンとあがります。
前述しましたが、これから梅雨や夏場と、高温多湿の時期がやってきます。
そうすると皮膚やお耳のトラブルが増えてきます。
外耳炎に気づかずに夏を過ごし、秋冬あたりにひどくなって来院するケースも
少なくありません。
外耳炎になると、耳を掻いたり頭を振ったりするしぐさが増えてきますので、
そんなときは早めに診察を受けましょう。
お気軽にご相談ください。
獣医師;河野
投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL
2017年4月 3日 月曜日
スケーリング
飼われている子のお口の中は歯石がついていたり、臭いがキツくなったりしていませんか?
ついてしまった歯石を放っておくと炎症を起こして、歯肉炎や歯周病を引き起こしてしまいます。
ひどい場合は歯石が歯の根元まで入り込み、歯肉が退縮すると歯根が露出して歯がグラグラしてしまいます。
他にも重度の歯石沈着によって膿瘍ができて目の下あたりが腫れてしまうことがあり、こうなってしまうと歯を抜く処置をしなければなりません。
さらに歯石が原因となるのは口腔内の病変だけでなく、口腔内で繁殖してしまった細菌が血液に侵入して全身にまわり心臓、肝臓、腎臓などの内部臓器に炎症を引き起こしてしまう場合があります。
これらのことを防ぐためにも当院では定期的なスケーリングをお勧めしています。
スケーリングは超音波スケーラーを使って歯石の除去をします。全身麻酔下で行いますので歯の表面だけでなく歯の根元までキレイに歯石を除去することができます。
また、歯石の除去だけではなく口腔内の細菌により軟化してしまった歯の表面や、炎症を起こしてしまった歯肉の表面も除去します。
そして最後にスケーリングでできた歯の表面の細かい傷を研磨剤で研磨して歯石が付きにくい歯に仕上げます。
またスケーリング時には歯のレントゲンを撮影するので抜歯をしなければならない歯も見つけることができます。
これらのスケーリングを行うには全身麻酔が不可欠です。
当院では全身麻酔の前に血液検査、レントゲン検査、超音波検査などの全身検査を行っておりますので、定期健診も兼ねてスケーリングをやってみてはいかがでしょうか?
飼われている子のお口の環境をより良くしていきましょう!
獣医師 木場
ついてしまった歯石を放っておくと炎症を起こして、歯肉炎や歯周病を引き起こしてしまいます。
ひどい場合は歯石が歯の根元まで入り込み、歯肉が退縮すると歯根が露出して歯がグラグラしてしまいます。
他にも重度の歯石沈着によって膿瘍ができて目の下あたりが腫れてしまうことがあり、こうなってしまうと歯を抜く処置をしなければなりません。
さらに歯石が原因となるのは口腔内の病変だけでなく、口腔内で繁殖してしまった細菌が血液に侵入して全身にまわり心臓、肝臓、腎臓などの内部臓器に炎症を引き起こしてしまう場合があります。
これらのことを防ぐためにも当院では定期的なスケーリングをお勧めしています。
スケーリングは超音波スケーラーを使って歯石の除去をします。全身麻酔下で行いますので歯の表面だけでなく歯の根元までキレイに歯石を除去することができます。
また、歯石の除去だけではなく口腔内の細菌により軟化してしまった歯の表面や、炎症を起こしてしまった歯肉の表面も除去します。
そして最後にスケーリングでできた歯の表面の細かい傷を研磨剤で研磨して歯石が付きにくい歯に仕上げます。
またスケーリング時には歯のレントゲンを撮影するので抜歯をしなければならない歯も見つけることができます。
これらのスケーリングを行うには全身麻酔が不可欠です。
当院では全身麻酔の前に血液検査、レントゲン検査、超音波検査などの全身検査を行っておりますので、定期健診も兼ねてスケーリングをやってみてはいかがでしょうか?
飼われている子のお口の環境をより良くしていきましょう!
獣医師 木場
投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL