動物病院コラム
2020年1月26日 日曜日
ICU、電子カルテ、施設拡充のお知らせ
昨年12月に、
ICU(集中管理入院室)の病床数が、
従来の6床から12床に増床しました。
重症患者はもちろん、手術後の回復期や、
熱中症を起こしやすいフレブルなどの短頭種など、
様々な場面で活躍してくれるでしょう。
さらに、これまで外来において電子カルテを使用しておりましたが、
この度、念願の入院カルテの電子化を達成することができました。
これにより、入院患者に関する情報の共有がより綿密になり、
より質の高い治療に繋がることが期待されます。
血液検査やレントゲン、エコー、顕微鏡画像などの各種画像データに加え、
入院中の生体データ、元気食欲や便や尿などの一般状態、治療内容も全て、
電子カルテに記録されています。
非番の獣医師でも、院内のパソコンにアクセスすれば、入院の詳しい状況を確認できます。
さらに、各分野の専門医にも遠隔で診断を依頼可能です。
写真は、入院室の一コマです。
入院室のパソコンでもあらゆるデータが確認できるので、
入院患者のご面会をしてもらいながら、詳しい治療経過を説明することができます。
今年も、地域の獣医療に貢献できるようスタッフ一丸となり、邁進いたします。
知識や技術に加え最先端の施設で、引き続きオーナー様に信頼される病院を目指します。
獣医師 河野
ICU(集中管理入院室)の病床数が、
従来の6床から12床に増床しました。
重症患者はもちろん、手術後の回復期や、
熱中症を起こしやすいフレブルなどの短頭種など、
様々な場面で活躍してくれるでしょう。
さらに、これまで外来において電子カルテを使用しておりましたが、
この度、念願の入院カルテの電子化を達成することができました。
これにより、入院患者に関する情報の共有がより綿密になり、
より質の高い治療に繋がることが期待されます。
血液検査やレントゲン、エコー、顕微鏡画像などの各種画像データに加え、
入院中の生体データ、元気食欲や便や尿などの一般状態、治療内容も全て、
電子カルテに記録されています。
非番の獣医師でも、院内のパソコンにアクセスすれば、入院の詳しい状況を確認できます。
さらに、各分野の専門医にも遠隔で診断を依頼可能です。
写真は、入院室の一コマです。
入院室のパソコンでもあらゆるデータが確認できるので、
入院患者のご面会をしてもらいながら、詳しい治療経過を説明することができます。
今年も、地域の獣医療に貢献できるようスタッフ一丸となり、邁進いたします。
知識や技術に加え最先端の施設で、引き続きオーナー様に信頼される病院を目指します。
獣医師 河野

投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL
2020年1月15日 水曜日
犬のリンパ腫
今回は犬のリンパ腫についてです。
リンパ腫とは血液中に存在する免疫細胞の一つであるリンパ球が腫瘍化したものです。血液成分の腫瘍なので、体のいたるところで発生する可能性があり、また発見された時点で全身に腫瘍細胞が回っている状態のことが多いです。
そのため、外科手術や放射線療法などの局所療法の対象になることは少なく、抗ガン剤などの全身療法で治療される場合がほとんどです。
リンパ腫は発生部位によって分類されており、①多中心型(体中のリンパ節の腫大)②縦隔型(胸腔内に腫瘤を形成)③消化器型(腸に腫瘤を形成)④皮膚型(皮膚に潰瘍や痒みを伴う病変を形成)⑤節外型(神経や骨などに発生)となります。
犬では80%ほどが多中心型といわれております。そのほかのタイプは5%ほどと言われております。
一般的な多中心型リンパ腫は無治療の場合、生存期間が1ヶ月といわれておりますが、抗ガン剤治療を実施すると、半数の症例が1年間生存できるといわれております。
さて、ここで症例をご紹介します。
呼吸が少し苦しそうとのことで検査をしてみると、、、


気管(黒線)を押すような巨大な腫瘤(赤線)が認められます。
この腫瘤に針を刺して細胞を吸引し、顕微鏡で観察しました。(細胞診検査)
すると

大型のリンパ球が多数認められました。
発生部位から縦隔型リンパ腫と診断し、抗がん剤治療を開始しました。
治療経過は次回ご紹介しようと思います。
獣医師 永松
リンパ腫とは血液中に存在する免疫細胞の一つであるリンパ球が腫瘍化したものです。血液成分の腫瘍なので、体のいたるところで発生する可能性があり、また発見された時点で全身に腫瘍細胞が回っている状態のことが多いです。
そのため、外科手術や放射線療法などの局所療法の対象になることは少なく、抗ガン剤などの全身療法で治療される場合がほとんどです。
リンパ腫は発生部位によって分類されており、①多中心型(体中のリンパ節の腫大)②縦隔型(胸腔内に腫瘤を形成)③消化器型(腸に腫瘤を形成)④皮膚型(皮膚に潰瘍や痒みを伴う病変を形成)⑤節外型(神経や骨などに発生)となります。
犬では80%ほどが多中心型といわれております。そのほかのタイプは5%ほどと言われております。
一般的な多中心型リンパ腫は無治療の場合、生存期間が1ヶ月といわれておりますが、抗ガン剤治療を実施すると、半数の症例が1年間生存できるといわれております。
さて、ここで症例をご紹介します。
呼吸が少し苦しそうとのことで検査をしてみると、、、


気管(黒線)を押すような巨大な腫瘤(赤線)が認められます。
この腫瘤に針を刺して細胞を吸引し、顕微鏡で観察しました。(細胞診検査)
すると

大型のリンパ球が多数認められました。
発生部位から縦隔型リンパ腫と診断し、抗がん剤治療を開始しました。
治療経過は次回ご紹介しようと思います。
獣医師 永松
投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL