動物病院コラム
2016年12月26日 月曜日
狂犬病
みなさんは狂犬病の予防はちゃんとされていますか?
『ついつい忘れてちゃって』や『狂犬病は日本では罹らないんでしょ』などの理由で予防がされていないワンちゃんもいるかも知れません。
そもそも狂犬病ってどんな病気?・・・かと言うと、狂犬病ウィルスの感染によって起こる病気で、感染動物からの咬まれたり、傷口や粘膜を舐められたりでも感染します。
体内に侵入したウィルスは脳神経組織に到達して発病します。
不安を示す行動から始まり、攻撃性の増長や遠吠えなどの異常行動を経て、最終的には痙攣などの神経症状を起こしてほぼ100%亡くなります。
また狂犬病は人を含む全ての哺乳類に感染します(人獣共通感染症)。人への感染源のほとんどが犬と言われてますので、病気が蔓延しないためにも法律(狂犬病予防法)によってワクチン接種が義務付けられています。
日本での最後の発生が人では昭和31年(1956年)、動物では猫で昭和32年(1957年)となっています。しかし、海外で感染して日本に帰国後亡くなっている例が昭和45年(1970年)に1例、平成18年(2006年)に2例も発生しているそうです。
発症したら効果的な治療法が未だありません。人への感染も起こります。感染拡大のメインが犬であるので、人への蔓延を防ぐ目的でワクチンが義務化しているのでしょうね.。
『ウチは散歩に行かないから人に噛み付くこともないから』という理由で狂犬病を注射しないという話を聞いたことがあります。確かに散歩に行かないと家族以外の方と触れ合う機会は少ないので、他人に噛み付くこともないかも知れません。。
しかし、そのワンちゃんの一生の中で全く家族以外に出会うことは無いと言い切れるでしょうか。ホテルやトリミングに行ったり、高齢なら動物病院に行くこともあると思います。
もし何かの間違いでワンちゃんが咬傷事件を起こしてしまったら、狂犬病を接種している、していないで大きく対応が変わってきます。
狂犬病はワンちゃんを病気から守るだけでなく、社会的な立場(=注射の義務を遂行している)も守っていると考えてみてはいかがでしょう。
当院でも狂犬病ワクチンは注射できますので、いつでもご来院ください。
獣医師 高木
『ついつい忘れてちゃって』や『狂犬病は日本では罹らないんでしょ』などの理由で予防がされていないワンちゃんもいるかも知れません。
そもそも狂犬病ってどんな病気?・・・かと言うと、狂犬病ウィルスの感染によって起こる病気で、感染動物からの咬まれたり、傷口や粘膜を舐められたりでも感染します。
体内に侵入したウィルスは脳神経組織に到達して発病します。
不安を示す行動から始まり、攻撃性の増長や遠吠えなどの異常行動を経て、最終的には痙攣などの神経症状を起こしてほぼ100%亡くなります。
また狂犬病は人を含む全ての哺乳類に感染します(人獣共通感染症)。人への感染源のほとんどが犬と言われてますので、病気が蔓延しないためにも法律(狂犬病予防法)によってワクチン接種が義務付けられています。
日本での最後の発生が人では昭和31年(1956年)、動物では猫で昭和32年(1957年)となっています。しかし、海外で感染して日本に帰国後亡くなっている例が昭和45年(1970年)に1例、平成18年(2006年)に2例も発生しているそうです。
発症したら効果的な治療法が未だありません。人への感染も起こります。感染拡大のメインが犬であるので、人への蔓延を防ぐ目的でワクチンが義務化しているのでしょうね.。
『ウチは散歩に行かないから人に噛み付くこともないから』という理由で狂犬病を注射しないという話を聞いたことがあります。確かに散歩に行かないと家族以外の方と触れ合う機会は少ないので、他人に噛み付くこともないかも知れません。。
しかし、そのワンちゃんの一生の中で全く家族以外に出会うことは無いと言い切れるでしょうか。ホテルやトリミングに行ったり、高齢なら動物病院に行くこともあると思います。
もし何かの間違いでワンちゃんが咬傷事件を起こしてしまったら、狂犬病を接種している、していないで大きく対応が変わってきます。
狂犬病はワンちゃんを病気から守るだけでなく、社会的な立場(=注射の義務を遂行している)も守っていると考えてみてはいかがでしょう。
当院でも狂犬病ワクチンは注射できますので、いつでもご来院ください。
獣医師 高木
投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL
2016年12月11日 日曜日
歯肉増殖症
みなさん、歯肉増殖症という病気はご存知でしょうか?
字の如く、歯肉が増殖している状態をさし、歯周病のひとつです。
写真をご覧ください。

猫ちゃんの歯の写真です。
矢印(↑)は、歯肉縁が腫れ、歯肉増殖症を起こしている部分です。
増殖した歯肉の下には、深い歯周ポケットが形成されます。
歯周ポケットには歯垢・歯石が溜まりやすく、さらなる歯周病を引き起こします。
この子は、全身麻酔下にて余分な歯肉を切除しました。(写真は反対側)

切除後は、歯石除去、キュレッタージ等、専門的歯科処置を行いました。
体の入り口でもある口腔内・歯の衛生状況は、生体にとって極めて重要です。
歯石はもちろん、口臭が気になる、食事の食べ方がおかしい等、
何かあればお気軽にご相談ください。
獣医師;河野
字の如く、歯肉が増殖している状態をさし、歯周病のひとつです。
写真をご覧ください。

猫ちゃんの歯の写真です。
矢印(↑)は、歯肉縁が腫れ、歯肉増殖症を起こしている部分です。
増殖した歯肉の下には、深い歯周ポケットが形成されます。
歯周ポケットには歯垢・歯石が溜まりやすく、さらなる歯周病を引き起こします。
この子は、全身麻酔下にて余分な歯肉を切除しました。(写真は反対側)

切除後は、歯石除去、キュレッタージ等、専門的歯科処置を行いました。
体の入り口でもある口腔内・歯の衛生状況は、生体にとって極めて重要です。
歯石はもちろん、口臭が気になる、食事の食べ方がおかしい等、
何かあればお気軽にご相談ください。
獣医師;河野
投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL
2016年12月 2日 金曜日
猫ちゃんのために
新しく猫ちゃんを飼われる方には、
他にも猫ちゃんを飼われてる方、初めて猫ちゃんを飼われる方、
お知り合いの方から譲り受けて飼うことになった方など、色々な方がいらっしゃると思います。
特に、初めて猫ちゃんを飼われる方、そもそも動物を飼うのは初めてだという方は、
飼うことになったものの、最初は何をしてあげたらいいのかわからないと思います。
今回は猫ちゃんを飼うことになった時、何をしてあげたらいいのかをお伝えしたいと思います。
まずは寄生虫についてです。
お外で出てしまったり、または例え室内飼いでもノミ、ダニ、シラミ等に寄生されてしまうことがあります。
寄生された子の身体をよく見るとノミが跳ねてたり、ノミのフンが身体についてたりしています。
それらに寄生されるとかゆみが出たり、ひどくなると皮膚炎を起こしたり貧血になったりしてしまいます。
なので、病院でしっかりと寄生虫の駆虫をしてもらいましょう。
耳の中をみてみると耳垢が大量について汚れている猫ちゃんもいます。
このような猫ちゃんは、耳に寄生するダニに寄生されている可能性が高いので、
しっかりと耳をキレイに洗浄してもらい駆虫をしてもらいましょう。
便の調子が悪いという子も多くいます。
こちらは病院で糞便検査をしてもらい、まず腸の中に寄生虫がいるかどうかや、お腹の中の細菌を調べてもらいましょう。
また、ペットショップさんから猫ちゃんを飼われる方も多いと思います。
ペットショップさんでもきちんと管理はされてると思いますが、
新しいオーナーさんに飼われるまで症状がでていないだけで、
もしかしたら体内に虫が潜んでる可能性もあります。
もし寄生虫にかかっていたら、お薬を飲ませて駆虫をしなければなりません。
飼われた猫ちゃんがエイズウイルス・白血病ウイルスに感染しているかどうかわからない場合や、
外に出てしまった場合は、それらを調べる検査も大事です。
外にはたくさんの地域猫がいます。
その中には病気をもった地域猫もいるので、飼われている猫ちゃんが外にに出てしまった場合に、
それらの猫と接触すると、上述のウイルスや寄生虫に感染してしまう可能性があります。
今回は飼われた猫ちゃんにできる最低限のことを話しましたが、
他にも猫ちゃんを飼っていく上で、ワクチンは打った方がいいのか?
避妊、去勢はした方がいいのか?などわからないことがでてくると思います。
気になることやわからないことがありましたら病院にご相談下さい!
獣医師 木場
他にも猫ちゃんを飼われてる方、初めて猫ちゃんを飼われる方、
お知り合いの方から譲り受けて飼うことになった方など、色々な方がいらっしゃると思います。
特に、初めて猫ちゃんを飼われる方、そもそも動物を飼うのは初めてだという方は、
飼うことになったものの、最初は何をしてあげたらいいのかわからないと思います。
今回は猫ちゃんを飼うことになった時、何をしてあげたらいいのかをお伝えしたいと思います。
まずは寄生虫についてです。
お外で出てしまったり、または例え室内飼いでもノミ、ダニ、シラミ等に寄生されてしまうことがあります。
寄生された子の身体をよく見るとノミが跳ねてたり、ノミのフンが身体についてたりしています。
それらに寄生されるとかゆみが出たり、ひどくなると皮膚炎を起こしたり貧血になったりしてしまいます。
なので、病院でしっかりと寄生虫の駆虫をしてもらいましょう。
耳の中をみてみると耳垢が大量について汚れている猫ちゃんもいます。
このような猫ちゃんは、耳に寄生するダニに寄生されている可能性が高いので、
しっかりと耳をキレイに洗浄してもらい駆虫をしてもらいましょう。
便の調子が悪いという子も多くいます。
こちらは病院で糞便検査をしてもらい、まず腸の中に寄生虫がいるかどうかや、お腹の中の細菌を調べてもらいましょう。
また、ペットショップさんから猫ちゃんを飼われる方も多いと思います。
ペットショップさんでもきちんと管理はされてると思いますが、
新しいオーナーさんに飼われるまで症状がでていないだけで、
もしかしたら体内に虫が潜んでる可能性もあります。
もし寄生虫にかかっていたら、お薬を飲ませて駆虫をしなければなりません。
飼われた猫ちゃんがエイズウイルス・白血病ウイルスに感染しているかどうかわからない場合や、
外に出てしまった場合は、それらを調べる検査も大事です。
外にはたくさんの地域猫がいます。
その中には病気をもった地域猫もいるので、飼われている猫ちゃんが外にに出てしまった場合に、
それらの猫と接触すると、上述のウイルスや寄生虫に感染してしまう可能性があります。
今回は飼われた猫ちゃんにできる最低限のことを話しましたが、
他にも猫ちゃんを飼っていく上で、ワクチンは打った方がいいのか?
避妊、去勢はした方がいいのか?などわからないことがでてくると思います。
気になることやわからないことがありましたら病院にご相談下さい!
獣医師 木場
投稿者 香椎ペットクリニック | 記事URL