動物病院コラム

2016年1月 1日 金曜日

誤食、誤飲について

あけましておめでとうございます。

さて、今回は動物達の誤食・誤飲について書こうと思います。ワンちゃん、ネコちゃんは、時に驚くようなものを飲み込みます。
 
    今まで経験した多数の症例の中で、特にインパクトの強いものは、
・カミソリの替刃(ミニチュアダックス、発見時には大腸、無事排泄)
・ゴルフボール(ゴールデンレトリバー、偶然みつかる、内視鏡で摘出)
・500円玉(ボストンテリア、腸閉塞を続発、手術にて摘出)
などなど。

さて、下のレントゲン画像(ネコちゃん)には何が見えますか?

答えは、釣り針(画面中央)とオモリ(画面右下)です。

飼い主さんの釣り道具から盗み食いをしたと推測されます。レントゲンには写りませんが、針とオモリは糸でつながっています。

この子は、手術で針、オモリ、糸を摘出、無事に退院いたしました。

誤食・誤飲といっても、すぐに症状が出るとは限りません。実際、別の目的で撮影したレントゲンに偶然異物が写っていた、なんてことにしばしば遭遇します。

誤食歴のある動物は飼育環境を見直す必要があるのはもちろん、レントゲン検査をはじめ、やはり定期的な健康診断が重要だと言えます。
健康診断については、獣医師までお気軽にご相談ください。

獣医師 河野



投稿者 香椎ペットクリニック

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