動物病院コラム
2021年10月 3日 日曜日
犬のリンパ腫③
犬のリンパ腫③
少し前にリンパ腫についてお話いたしましたが今回もリンパ腫について症例を紹介します。
今回の症例は若齢のペキニーズでしたが、口唇の一部の色素が薄くなってきたため受診されました。
一般的に体表にできものが形成された場合は細胞診検査(FNA)という、針を刺して細胞を採取して顕微鏡で観察する検査を実施して、どういったものであるかを推測することが多いですが、
今回の場合、病変の形成部位が口であったため針を刺すことが困難でした。
このため、経過を見ていたのですがゆっりりと膨らんできたため、オーナーと相談の結果、全身麻酔での手術に踏み切りました。
切除したものを病理検査に依頼したところ、皮膚型リンパ腫(悪性)という診断でした。
幸い、今回の病変は単一病変であったので、切除後は化学療法を実施せずに経過を観察しております。
半年ほど経過しておりますが、明らかなリンパ腫の再発、転移を疑う病変は認められておりません。
できものを切除して病理検査を実施すると意外な結果が判明する場合もあるため、細胞診検査が難しい場合は思い切って切除していくことも大事なんだと感じました。
獣医師;永松
少し前にリンパ腫についてお話いたしましたが今回もリンパ腫について症例を紹介します。
今回の症例は若齢のペキニーズでしたが、口唇の一部の色素が薄くなってきたため受診されました。
一般的に体表にできものが形成された場合は細胞診検査(FNA)という、針を刺して細胞を採取して顕微鏡で観察する検査を実施して、どういったものであるかを推測することが多いですが、
今回の場合、病変の形成部位が口であったため針を刺すことが困難でした。
このため、経過を見ていたのですがゆっりりと膨らんできたため、オーナーと相談の結果、全身麻酔での手術に踏み切りました。
切除したものを病理検査に依頼したところ、皮膚型リンパ腫(悪性)という診断でした。
幸い、今回の病変は単一病変であったので、切除後は化学療法を実施せずに経過を観察しております。
半年ほど経過しておりますが、明らかなリンパ腫の再発、転移を疑う病変は認められておりません。
できものを切除して病理検査を実施すると意外な結果が判明する場合もあるため、細胞診検査が難しい場合は思い切って切除していくことも大事なんだと感じました。
獣医師;永松
投稿者 香椎ペットクリニック