動物病院コラム

2017年6月10日 土曜日

白内障と核硬化症

高齢になると、われわれ人間もそうですが動物たちにも老化が見られてきます。

ふと顔を見ると、「あれ? 目が白くなってるみたい」と感じたことはありませんか?

目が白く見えると真っ先に頭に浮かぶのは白内障という病気かと思います。

 たしかに白内障になったみたいとのことで来院される方はたくさんいらっしゃいます。

ではそもそも白内障とはどのような病気なのでしょうか?

 目(眼球)の中でレンズの役目をしている水晶体。これがいろいろな原因で変性を起こし、透明度が低下した状態をいいます。白内障による視覚障害は水晶体全体が白く混濁するまでは現れないそうです。





 右眼が白内障になっているワンちゃんです。かなり真っ白ですが、まだ視覚は残っていました。

 白内障と間違えやすいもので「核硬化症」という病気があります。これは水晶体が老化によって中心部(核)が圧縮されて硬くなり、透過度が低下してやや青みがかって見えます。白内障と違って症状が進行しても軽度の視覚障害は起こしますが失明はしません。







こちらは核硬化症のワンちゃんです。白内障に比べるとやや青白く見えます。部屋を暗くして光を当てると、青白く見えた水晶体の周りが白く、中央部分は透けているように見えます(ちょっとわかりづらい写真ですみません)



白内障かもという症例の中には、検査してみたら核硬化症だったということは多々あります。

核硬化症は目が見えなくなることはありませんので基本は経過観察ですが、中には初期の白内障が隠れている症例もあります。

気になる方は気軽に相談してください。



獣医師 高木

投稿者 香椎ペットクリニック