動物病院コラム
2018年1月16日 火曜日
猫のかぜ
気がつけば一月も半分が過ぎていました。
今年もよろしくお願い致します。
今回は猫の風邪のお話をいたします。
猫の鼻かぜとも呼ばれている猫ウィルス性鼻気管炎は、
猫ヘルペスウィルス1型(FHV-1)の感染によって起こり、
鼻炎と結膜炎を主徴とする上部気道炎が症状として見られます。
感染した猫の涙や目脂、鼻水などにウィルスが大量に含まれており、
それらが接触感染や飛沫感染で他の猫に拡大していきます
新生子期に感染することが多く、母猫から垂直感染するか、
移行抗体が減ってくる生後8〜12週齢で感染することが多いようです。
症状は鼻炎や結膜炎だけでなく、発熱、食欲不振や肺炎まで引き起こし、
時には亡くなってしまうこともあります。
また治療して症状が落ち着いてもすぐ再発したり、
慢性化して鼻炎・結膜炎が成長してもずっと続いている例も見られます。
治療は主に抗ウィルス薬での治療が主体となります。
鼻汁や目脂などの分泌物を取り除き、抗生物質やインターフェロンの点眼点鼻、
抗ウィルス薬の内服約などで治療していきます。
全身状態が悪い症例では入院治療が必要になることもあります。
予防はワクチンをしっかりと接種することで効果が期待できます。
多頭飼育の場合は感染が疑わしい猫と健康な猫を隔離できるような飼育管理ができれば
拡大が防げるかと思います。
定期的なワクチン接種を心がけましょう。
余談ですが、先日ひどい結膜炎になり、眼科に受診したら、
ヘルペスウィルス感染症と診断されました。
恥ずかしながら、ヒトのヘルペスで結膜炎があるとは知らなくて勉強になりました。
ちなみにこの病気の猫ちゃんに負けないくらいの目脂、流涙が激しい結膜炎になりました(笑)
皆様もお気をつけください。
獣医師 高木
今年もよろしくお願い致します。
今回は猫の風邪のお話をいたします。
猫の鼻かぜとも呼ばれている猫ウィルス性鼻気管炎は、
猫ヘルペスウィルス1型(FHV-1)の感染によって起こり、
鼻炎と結膜炎を主徴とする上部気道炎が症状として見られます。
感染した猫の涙や目脂、鼻水などにウィルスが大量に含まれており、
それらが接触感染や飛沫感染で他の猫に拡大していきます
新生子期に感染することが多く、母猫から垂直感染するか、
移行抗体が減ってくる生後8〜12週齢で感染することが多いようです。
症状は鼻炎や結膜炎だけでなく、発熱、食欲不振や肺炎まで引き起こし、
時には亡くなってしまうこともあります。
また治療して症状が落ち着いてもすぐ再発したり、
慢性化して鼻炎・結膜炎が成長してもずっと続いている例も見られます。
治療は主に抗ウィルス薬での治療が主体となります。
鼻汁や目脂などの分泌物を取り除き、抗生物質やインターフェロンの点眼点鼻、
抗ウィルス薬の内服約などで治療していきます。
全身状態が悪い症例では入院治療が必要になることもあります。
予防はワクチンをしっかりと接種することで効果が期待できます。
多頭飼育の場合は感染が疑わしい猫と健康な猫を隔離できるような飼育管理ができれば
拡大が防げるかと思います。
定期的なワクチン接種を心がけましょう。
余談ですが、先日ひどい結膜炎になり、眼科に受診したら、
ヘルペスウィルス感染症と診断されました。
恥ずかしながら、ヒトのヘルペスで結膜炎があるとは知らなくて勉強になりました。
ちなみにこの病気の猫ちゃんに負けないくらいの目脂、流涙が激しい結膜炎になりました(笑)
皆様もお気をつけください。
獣医師 高木
投稿者 香椎ペットクリニック