動物病院コラム

2018年5月 7日 月曜日

CT検査 vol.11

以前のコラムで膀胱や尿管で発生した結石を紹介しましたが、
今回は胆嚢、胆管内に結石ができてしまった症例をご紹介したいとおもいます。

まず胆嚢とはどういった臓器なのか?
胆嚢は肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中に位置し、肝臓で作られた胆汁を一時的に溜めておく場所です。

また、胆汁には主に脂肪を消化する働きがあります。
動物がご飯を食べて、ご飯が十二指腸を通る時に胆嚢内に溜まっていた胆汁が総胆管(胆嚢から十二指腸に通っている管)を通って十二指腸に排出されます。

この胆汁が胆嚢内に溜まり続けてしまうと、どんどん変性していき、ドロドロした胆泥や
ネバネバした粘液、そして胆石に変わっていきます。


上の写真は胆嚢内でできている結石をCTで撮影したものです。
赤い線で囲っているものが胆嚢で、その中央の白いものが胆石です。

以前紹介した膀胱、尿管結石と同様に、CT検査ではっきりと撮影することができます。



上の写真は、胆嚢結石が一部総胆管に流れて詰まっている状態です。

赤い線で囲っている部分が総胆管で、その中の白い部分が結石ですが、通常はこのように総胆管の幅は広くありません。
結石が詰まって総胆管が拡張している状態です。

結石が詰まってしまうと黄疸を発症し、時には胆汁が体内に漏れ出て腹膜炎を起こし、重篤な状態になってしまうことがあります。


胆嚢内に溜まっている胆泥等は超音波で確認することができ、健康診断等で発見することが多いです。
溜まっていることを早く発見できれば、流れを良くする薬(利胆剤)もあるので、定期的な健康診断を心がけていきましょう!


獣医師 木場



投稿者 香椎ペットクリニック