動物病院コラム

2020年4月 5日 日曜日

誤食

今までいろいろな誤食の症例のお話をこのコラムでさせていただきましたが、
今回は他人ごとではないものを飲み込んだ症例をご紹介いたします。

その症例は数日前からの嘔吐を主訴に来院しました。
食欲や元気はあり、食後に吐くことが多かったのですが、
毎食後というわけではありませんでした。
食事の内容が変わったりしていないし、
オーナーが知る範囲で誤食をしていないとのことでした。



原因はいろいろと考えられるのですが、
まずはレントゲンの検査から行いました。
仰向けの写真がこちらです。




何か異物が映っていますがわかりますか? その部分に矢印を付けるとこうなります。





横向きで撮影したレントゲンの方が異物の全体像がわかりやすいかと思います。それがこちら。





摘出したものはこのお薬のシートでした。





人医療でも問題になることがあるお薬の包装シート(PHPシート)を誤って飲み込んでいました。
毎日服用している薬があり、事前に切り分けていたものを誤食してしまったのです。

このシートは縁が固く鋭利なため、
内視鏡では食道や胃を傷つける恐れがあるので、
外科手術で摘出いたしました。

この誤食が起きる要因の一つとして、
一錠ずつに切って置いておくことと言われてます。
今のシートは昔に比べて、割線を減らして、
分割しづらくしているそうです。

このような小さいものでも、
誤飲すると動物たちに大きな負担を強いるものになると
覚えていただければと思います。


獣医師 高木



投稿者 香椎ペットクリニック

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