動物病院コラム
2021年1月24日 日曜日
CT検査vol.33
今回は、猫の先天的な奇形の症例を紹介したいと思います。
まずは、CT画像を見ていきましょう。
画像は、骨盤あたりの骨の3D画像ですが、どこが異常かわかりますか?
次に正常な猫の骨盤あたりを見て、比べてみましょう。
比べてみると、股関節が左右ともに脱臼しかけているのがわかりますね。
通常であれば、寛骨臼といわれる骨盤の窪みに、後肢の付け根である大腿骨頭といわれる骨がキレイにハマっていなければならないのですが、症例の猫はやや外れかかっています。
完全に外れて脱臼まではしていなかったので、特に歩き方とかも異常ではありませんでした。
今回の症例は、避妊手術時のレントゲン検査にて、やや股関節の形が異常だったため、CT検査を実施しました。
まだ、年齢的には6ヶ月齢ほどでもあったので、おそらく生まれつきの奇形であると思われます。
歩行異常は、現時点ででてはいないようですが、今後脱臼してしまうリスクはあります。
股関節になるべく負担をかけないようにして脱臼のリスクを少しでも軽減するためにも、
体重増加には今後要注意ですね。
獣医師 木場
まずは、CT画像を見ていきましょう。
画像は、骨盤あたりの骨の3D画像ですが、どこが異常かわかりますか?
次に正常な猫の骨盤あたりを見て、比べてみましょう。
比べてみると、股関節が左右ともに脱臼しかけているのがわかりますね。
通常であれば、寛骨臼といわれる骨盤の窪みに、後肢の付け根である大腿骨頭といわれる骨がキレイにハマっていなければならないのですが、症例の猫はやや外れかかっています。
完全に外れて脱臼まではしていなかったので、特に歩き方とかも異常ではありませんでした。
今回の症例は、避妊手術時のレントゲン検査にて、やや股関節の形が異常だったため、CT検査を実施しました。
まだ、年齢的には6ヶ月齢ほどでもあったので、おそらく生まれつきの奇形であると思われます。
歩行異常は、現時点ででてはいないようですが、今後脱臼してしまうリスクはあります。
股関節になるべく負担をかけないようにして脱臼のリスクを少しでも軽減するためにも、
体重増加には今後要注意ですね。
獣医師 木場
投稿者 香椎ペットクリニック